○…5月25日(日)まで市美術館で自身の企画展『村田朋泰展−夢がしゃがんでいる−』を開催。7百平米ものスペースを使用した大規模な展覧会だ。アニメや実写映像、立体造形などを駆使し、どこか懐かしい雰囲気の、独自の世界が広がる。「すべてのものに均等に光を当てるのではなく、薄暗くて、怪しくて、『何があるんだろう?』という期待を大事にしたい」と、丁寧に語り、「形にならないものや記憶を持って帰ってもらいたい。その人にとっての“何か”になれば」と話す。
○…意外にも内向的だったという青春時代。「高校生の頃は何に対しても無関心で、負の何かがたまった状態でした。大学も普通に合格。このことがすごく面白くなかったんです」。その後3ヶ月で大学をやめ、3浪して東京藝術大学に入学。「これが初めての自己主張でした。自分の足で歩き始めた感覚があった」という。在学中に制作した立体アニメ「睡蓮の人」で文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞。近年ではMr.childernのPVを担当するなど、その経歴は華々しい。
○…「同じ空気の中に存在して、直に感じられる」ことがミニチュアの世界の魅力。照明や作り方などは、すべて独学でやってきた。それゆえ、成功も失敗もあり、「遠回りするタイプ」だと自らを評価する。「“学ぶ”の語源が“まねぶ”であるように、最初は真似をするべきだと思うんです」という姿勢を見せる。自身も、影響を受けたチェコのアニメーション作家に近づきたかったのだそうだ。
○…都内荒川区に在住だが、中学時代には大磯町に一時住んでいたこともあり、湘南地域にも馴染み深い。「市立の美術館があるのはすごいことですよね」と平塚の印象を語る。「今後も地域の人と僕なりのコミュニケーションをとりたい。作品は僕にとって重要な表現方法。この先も、作品を通して成長して行きたい」と、気鋭の映像作家は意気込みを見せてくれた。





















